マウンテンバイク
■発祥と歴史
アメリカ・カリフォルニア州で、1970年ころ自転車やアウトドアスポーツ好きの若者たちが、山道を下って楽しむために自転車を改造したのがはじまりといわれています。
1979年にゲーリー・フィッシャーが『マウンテンバイク』と名付ける前までは『クランカー』『バルーナ』『ファット・タイヤ』などと呼ばれていました。
その後性能が上がり、単に山道を下るだけの道具から、オフロードを自在に走って楽しむ新しい遊びの道具として世界中に愛好者が広がりました。
日本にも1980年にマウンテンバイクの概念が入ってきました。
80年代後半になると、マウンテンバイクの競技が北米で盛んになりました。
90年代に入ると、レジャー人口・競技人口とも飛躍的に拡大します。
90年、アメリカ(コロラド)でUCI(国際自転車競技連合:Union Cyclist International)による初の世界選手権が開催されました。
そして、1996年のアトランタオリンピックで、クロスカントリー競技が正式種目として実施されました。
これにより国際的にも認知され、アウトドアスポーツとしての地位を確固たるものにしました。
現在では世界各地を転戦して総合ポイントを競う『ワールドカップ』、年1回の『世界選手権大会』などの国際的ビッグレースが開催されています。
■競技種目
クロスカントリー(XC)
アップダウンのあるオフロードコースで順位を競うレース。公認大会では1周6km以上の周回路を使用し、2時間程度の周回数で(5~8周程度)競われる。 持久力はもとより、マウンテンバイクに求められる技術の総合力が試されるレース。オリンピック競技大会、世界選手権大会、ワールドカップ実施種目
ダウンヒル(DH)
オフロードの下りのみのコースでタイムを競うレース。距離は1.5~3.5km。トップレベルの選手は、コースによっては最高時速90kmに達することもある。最上級のマウンテンバイク・コントロール技術が求められるレース。世界選手権大会、ワールドカップ実施種目
4クロス(4X)
下りの400m程度のコースを4人同時にスタートして先着を競う。単純ではあるが、いくつものジャンプなどの障害があり、マウンテンバイクの緻密なコントロール技術、また相手との駆け引きなどが要求される。 ショートコースの中に技術的・精神的な要素が詰まったレース。数年前まで2名で競った「デュアル」の進化版。世界選手権大会、ワールドカップ実施種目
エンデュランス
規定時間内の周回コースでの周回数を競うレース。個人参加のほか、数名のチームによる交代が可能な場合も多く、規定時間も1時間から24時間と多彩。 大会によっては初心者でも十分に楽しめる種目。
オブザーブド・トライアル
走行困難なセクションを、地面に足をついたりコースから外れないでいかに走りきるかを競う。競技は減点制で行なわれる。各セクションは10~20m程度の短いものが多いが、さまざまなセクションが用意される。
■協会等
日本マウンテンバイク協会
http://www.japan-mtb.org
■その他
日本では1988年に日本マウンテンバイク協会が全日本選手権を初開催(優勝は大竹雅一選手)。
同年アメリカのマンモスマウンテンで開催された『NORBA世界選手権大会』には5人の代表選手を派遣しています。
1989年にオブザーブド・トライアルで柳原康弘選手が優勝。
世界チャンピオンになったことで、一気に人気スポーツとして注目されるようになりました。
国内を転戦してポイントを競う『ジャパン・シリーズ』をはじめ、愛好者が気軽に参加できるマウンテンバイク競技やイベントが全国各地で年間100レース以上開催されています。